2019年に印象的だったスマホのトレンドをまとめました。
— アプリマーケティング研究所 (@appmarkelabo) January 7, 2020
1. 計画立てないイマ思考
2. 耳の暇と音声コンテンツ
3. 位置共有アプリ
4. 映え多様化
5. 情報多すぎ選択疲れ
6. 時間のコスパ感覚
7. スマホ時代の考察ドラマ
8. メルカリのバラバラ消費
9. ブランディングの民主化https://t.co/MubUtrJC8f pic.twitter.com/vQBf1b3dzS
非常に興味深い分析である。
こうした行動変化のトレンドはスマートフォンという端末に人間が適応すればするほど起こる不可逆的な最適化と考えられるので、2020年はこの傾向がますます強まるものと思われる。
ではそうだとして、今後どういったコンテンツを作っていくべきなのだろうか?
1つ考えられるのは、短尺であること。コンテンツ消費における個々人の単位時間にはまだ広がりがあるものと思われるが、よほど内容に上ブレがない限り、動画 (=拘束) 時間は短い方が好ましいと考えるのが通常だろう。
たとえば昨年末にバズった自分を大蛇丸と信じて止まない一般男性などは、Twitterにフルで動画を上げられる2分20秒で尺を揃えている。もちろんこれは最初からTwitterというメディアで発信し、バズらせることを前提にしているのだから当然だが、Youtubeが広告の有無によって10分以上の動画を推奨している関係上、他者のコンテンツ消費とコンテンツ消費とのスキマ時間を狙うのは、(既にそうなっているかもしれないが) 今後の重要なテーマとなってくるかもしれない。
テレビCMが15秒という枠で最大限のインプレッションを得られるよう工夫されてきたように、ここにきて「1分でいかにして多くのインプレッションを獲得するか」が再び課題となってきそうなのは皮肉なものである。我々は「テレビ離れ」を果たしたけれども、行動の単位時間が30分や1時間といった番組編成と比べてより細かくなったというだけで、1日に占める行動時間の割合からすれば結局また動画メディアに支配されていることになるのだ。
そしてもう1つ考えられるのは、アーカイブ性が強いこと。これは歴史資料的な価値があるという意味ではなく、「いつ見ても同じ価値を感じられる (見るタイミングによって古びない)」という意味である。
たとえば料理や健康に関するコンテンツは人類が逃れることのできないテーマであり、仮にそのコンテンツがアップされた当日に見逃したとして、3か月後に見たとしても1年後に見たとしても面白さは変わらない。何がきっかけでバズるかは予測がつかないものである以上、あまりその時々の時事や風俗に依拠しない、「いつバズっても構わないコンテンツをあらかじめ用意しておく」というのはクリエイターにとって最適戦略の一つと言えるだろう。
ところで翻ると、文章メディアの地位というのは、スマホが文字を読むのに最適化されていない現状、見通しは決して明るくはないものと言わざるをえない。
しかしそれは逆に、進化の余地が多分に残されているということでもある。たとえば文字を画像として認識するパワーポイントやスライド的なコンテンツなど、ユーザーに無理なく文字コンテンツを取り入れてもらう方法を考えつけば、一気に道が開けるかもしれない。
Q.スマホ時代にどのようなコンテンツを作るべきなのか?
A.短尺でアーカイブ性のあるもの。
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