モダンの禁止改定が出て、《王冠泥棒、オーコ》《オパールのモックス》《マイコシンスの格子》の3枚が禁止となった。
これを受けて、モダン環境はどのように変化するだろうか？
まず消滅や衰退を余儀なくされるのはウルザ系デッキ、バント氷雪コントロール、鱗親和、親和、純鋼ストームなどである。
対し、メタ上位で影響を受けないないしはわずかな影響で済むのはグリクシスシャドウ、エルドラージトロンやトロン (《大いなる創造者、カーン》を抜けば済むため) 、発掘、感染、バーンなどである。
ではこういった変動を踏まえた上で、ポジションが上がっていくと目されるデッキについて考えてみると、5色人間、発掘、青白コントロールなどはポジションが上がっていきそうである。
5色人間は《大いなる創造者、カーン》によって環境の《罠の橋》の枚数が増えたことが衰退の一因となっていたが、《マイコシンスの格子》の禁止により《大いなる創造者、カーン》の採用に疑義が生じるのであれば、グリクシスシャドウやバーンなど得意なデッキのポジションが相対的に上がるであろうことを踏まえ、環境での存在意義が増していきそうである。
そして5色人間が増えると、それに有利なデッキもポジションを上げていく。親和は消滅したが、発掘や青白コントロールは5色人間が苦手とするデッキたちだ。
だが、これらのデッキもバグというほどのデッキパワーを持ち合わせているわけではない。すなわち、一度上り詰めたとしてもデッキ相性やサイドボード次第ですぐに駆逐されうるデッキである。
《王冠泥棒、オーコ》や《大いなる創造者、カーン》の問題点はそもそもマウント力と対応力が両方高すぎて、あらゆるデッキに対してマナ加速からの《王冠泥棒、オーコ》や《大いなる創造者、カーン》が最適解となってしまうところにあった。
だが、これからは必ず裏目のある展開と付き合わなければならない。すなわち毎週のデッキ選択によって栄光と報いのどちらが待っているかが左右される、健全なメタゲームが久しぶりに帰ってくるのだ。
Q.禁止改定を受けてモダン環境はどのように変化するのか？
A.バグった支配的なデッキが消え、メタゲームが回転を取り戻すものと考えられる。
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Today's Tune
niki feat.Lily「ディペンデント」
