だらだらブログ

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【だら草021】ネオブランドを回すなら、相手のサイドボードを知るべきである

 

 ネオブランドというデッキがいかに自滅が多いかはnoteの記事でも述べたところであるが、広義の意味で自滅に入るような敗因として、相手のアーキタイプのサイドボードインアウトについての理解不足がある。

 ネオブランドのサイドボードには1.カウンターへのカウンター 2.置き物破壊 3.手札破壊対策 の3種類の役割を持ったカードしか採用されていないため、相手がどんなカードをどれくらいサイドインしてくるか正確に予想した上で、それに対して最適なカードを必要十分な枚数だけサイドインする必要があるのだ。

 そのためネオブランドを使用するにあたっては、上位20種くらいのアーキタイプにおけるサイドボードの最新トレンドを追っておく必要がある。たとえば最近アミュレットは同型対策の《霊気の疾風》を超えられるよう《神秘の論争》をサイドボードに採用しているタイプが増加しており、土地コンボではあるものの《否定の契約》を4枚サイドインすべきマッチアップとなる。

 また、相手のサイドボードに入っているカードは、それが1枚しか入っていない場合を除いて、ロンドンマリガンで探されることを念頭におくべきである。たとえば発掘のテンプレートレシピではサイドボードでネオブランドに対して入れられるのは《思考囲い》が0~2枚のみであることが多いが、発掘側にしてみればかなり不利なマッチアップのため、積極的にマリガンして2枚の《思考囲い》を探しにいくのが正着となるパターンが多い。したがってこの場合、心構えとしては「《思考囲い》は大体打たれるだろう」と思ってサイド後のサイドインアウト判断やマリガン判断を行うべきである。

 ネオブランド側にとって最も難しいのは「複数種類の干渉手段を少量ずつ散らされている」場合である。たとえば相手が「2《思考囲い》、2《墓掘りの檻》、2《神秘の論争》」というサイドボードを採用していると予想できる場合、こちらはそれらに対する解答として「4《夏の帳》、4《造反者の解放》、4《否定の契約》」とサイドインしたくなるものの、コンボ成功率の低下を考えるとさすがにそこまではできないであろう。

 よってこういった場合はある程度の割り切りは必要である。具体的には、《思考囲い》は撃たれて《夏の帳》を持っていなかったとしてもその段階で負けが確定するわけではないため、このうち《夏の帳》に関してはサイドインの優先度が下がるだろう。また相手の視点に立てば、相手はこれらのうちどれが初手に来てもキープする (クリティカルな《墓掘りの檻》だけを求めてリスクを負ってマリガンで探しにいくようなことはしない) と考えられるため、たとえば先にキープを宣言されたからといって《造反者の解放》を求めてマリガンするようなことはしない方が良いだろう。逆に相手のサイド後のキープ基準が2枚の《墓掘りの檻》くらいしかないと考えられるなら、《造反者の解放》を求めて強気にマリガンした方が良かったりもする。

 いずれにせよ肝心なのは「相手の情報をなるべく正確に知っていること」であり、対戦中にできることが少ない一発勝負のデッキを使う以上は、一発勝負の博打の勝率が少しでも上がるよう、メジャーなアーキタイプの最近のレシピのサイドボードを暗記するなど、対戦前にできることはその分なるべくしておいた方が良いのである。

 

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 Today's Tune

 やなぎなぎ「Before I Rise」

https://www.youtube.com/watch?v=ReJsfzGeIXE