だらだらブログ

なんかゴミです。

【だら草022】マリガン塾 -ネオブランド編その1-

 

 

 かなりツイていたとはいえ久しぶりにプレリミナリーで5-0できた。

 ここ最近少しずつ調子を取り戻してきているのは、メタゲームもあるが積極的なマリガンが功を奏していると感じることが多い。

 そこで、ここでは実戦譜12ゲーム分から全ての初期手札をピックアップし、検討することとしたい。

 

■ 一回戦目 VS ウルザコントロール

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 1ゲーム目、先手7枚。ダブルマリガンまでは「《アロサウルス乗り》or《召喚士の契約》」+「《新生化》or《異界の進化》」 (もしくは片方欠けで《血清の幻視》あり) を求めるのがキープ基準なので、これはイージーマリガン。

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 ワンマリガン後、《猿人の指導霊》を戻せば《滋養の群れ》を余らせたまま1キルなのでキープ。《否定の力》もなく無事完走。

 2ゲーム目、後手でこれはイージーマリガン。ちなみに相手のデッキがわからないので、即詰みだけなくなるよう《否定の契約》と《造反者の解放》を3枚ずつサイドインしているあとで思い出したが、そのようにサイドしようと考えていたところMOで絶賛流行中のサイドボードバグが発生して1枚もサイドインできなかったのだった。まあ、このデッキにとっては大抵の場合その方が有利になるのでいちいちバグ報告はしないが。

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 ワンマリガン後、《人生は続く》を戻せば1キルの手札をキープし、2連続《思考囲い》で《召喚士の契約》→《異界の進化》と落とされて無になるが、悪あがきで出した《猿人の指導霊》3体によるビートダウンで勝ち。さすがに笑った。

 

■ 二回戦目 VS 赤単果敢

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 先手、イージーマリガン。

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 ワンマリガン後、これは悩んでキープ。「《むかしむかし》に《アロサウルス乗り》を期待してはいけない」というのがこのデッキのセオリーだが、3枚目の土地との天秤にできているという部分を考慮してキープで《滋養の群れ》戻し。結果2ターン目ドローが《植物の聖域》、3ターン目が《絡み森の大長》で唱えた《むかしむかし》が運よく《アロサウルス乗り》になって後手2ターン目《窯の悪鬼》の返しで勝てたが、キープミスだったかもしれない。

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 2ゲーム目後手、15ゲイン保証は魅力的だがコンボが揃う要素がないためマリガン。

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 ワンマリガン後、悪くなったので迷わずダブマリ。

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 土地がないので選択肢なし。基本的にはダブルマリガンで止めたいが、あまりにも悪いなら積極的にトリプルまでする。特に後手なら4枚スタートでも2キルできるため。

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 トリマリでは最高の手札 (ちなみにバーン系デッキ相手は後手時のみ《神聖の力線》をサイドインするようにしている)。土地2枚と《アロサウルス乗り》《新生化》残し。だがドローが土地土地《異界の進化》《猿人の指導霊》という並びで、もう1枚緑のカードがあれば勝てたが動けずに先手4キルされ。

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 3ゲーム目先手、イージーマリガン。

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 ワンマリガン後、一番悩んだ手札。キープするかどうかもそうだが、キープしたとしても何を戻すか。ここでは15ゲイン保証を握っておけばいずれにせよターンが稼げるし、即土地ドローならそれはそれで3ターン目始動でも構わないと考えて《異界の進化》を戻す。結果《新生化》→《土着のワーム》→《人生は続く》というドローでさすがに終わったかと思うも、相手のキープもヌルくて初動が後手3ターン目《窯の悪鬼》。しかも4ターン目に殺しきってこず、5ターン目のドローが《召喚士の契約》で《野生の朗詠者》サーチから始動して勝ち。ラッキーだった。

 

■ 三回戦目 VS 御霊ブリーチ

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 1ゲーム目、後手7枚。《グリセルブランド》があるのでイージーマリガン。

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 ワンマリガン後。後手1ターン目の通常ドローと合わせて3ドロー保証なのでキープしても悪くなさそうに見えるが、ギャンブルをするのはダブマリ後でもいいのでマリガン。

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 ダブルマリガン後、キープして《野生の朗詠者》と《猿人の指導霊》戻し。セット《森》の返しで通常ドローが《研究室の偏執狂》、浮かせたマナから《魔力変》打ったら《アロサウルス乗り》ツモ。ご無礼。

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 2ゲーム目、後手7枚。土地ドローなら勝ちだがその場合《滋養の群れ》が追放されるのと、ギャンブルはマリガン後で構わないのでマリガン。

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 相手のデッキがわからない (1ゲーム目は《森》ゴーしか見てない) ので《否定の契約》と《造反者の解放》を3枚ずつサイドインしている関係上、もしカウンターを乗り越える必要があるならダブマリ以上は厳しいのでここは少し緩くキープして《召喚士の契約》を戻す。ゲーム自体は《悪意の神殿》の返しで《魔力変》打つも《新生化》を引けず、返しで《猿人の指導霊》から《月の大魔術師》出されて詰みかけるが、開き直って《アロサウルス乗り》出してビートしたら相手がひたすら燻って殴りきる。ラッキーすぎた。

 

■ 四回戦目 VS エルドラージトロン

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 1ゲーム目後手。《アロサウルス乗り》だけ足りない手札に見えるが緑のカードも足りておらず、《血清の幻視》に多くを背負わせすぎなので強気にマリガン。

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 ワンマリガン後。《新生化》がある手札は甘く審査しがちであるが、通常ドロー含めて3ドロー程度ではパーツが揃わないのでここも積極的にダブルマリガンしていく。

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 ダブルマリガン、無の手札。選択肢がないのでトリマリ。

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 トリプルマリガン後……惜しい、ダブマリでこの手札が来ていれば勝っていた。が、文句は言えないので土地土地《新生化》《アロサウルス乗り》残し。ファーストドローが《新生化》で、相手は《ウルザの塔》《ウルザの魔力炉》から《虚空の杯》「X=1」という動き。返し緑のカード (3分の2程度) で勝ちだったが引けず、《難題の予見者》で《アロサウルス乗り》抜かれながら《作り変えるもの》を出される。返しのドローが《異界の進化》。相手は7点アタックから《歩行バリスタ》「X=5」だが、ライフ8点残るのでワンチャンスある。《アロサウルス乗り》引け!……引かず。

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 2ゲーム目先手、イージーマリガン。

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 ワンマリガン後、悩ましい手札。《造反者の解放》は4枚サイドインしているが、エルドラージトロン側が対策カードのためにどれくらい厳しくマリガンしてくるかはわからないし、一応《難題の予見者》は効かない手札なのでキープして《滋養の群れ》戻し。2ターン目のドローが《むかしむかし》で《作り変えるもの》の返しで打つも外し、ドローも《土着のワーム》で危険信号。3点殴られてからの《難題の予見者》で《アロサウルス乗り》抜かれ、ドローが2枚目の《冠水樹林帯》でライフ14点での《召喚士の契約》越しのステージ2になってしまう (ちなみになんかライフ推移おかしいなと思ってログ見直したら《作り変えるもの》の返しでピッチで打てる《むかしむかし》をわざわざマナ払って打っていた。頭おかしいw)。

 当然7ドローで止まり、負けを覚悟するがアップキープ《魔力変》と《人生は続く》でワンチャンつながるため一応ブロッカーに《アロサウルス乗り》を立ててライフ7点で続行。返しの2体アタックは《四肢切断》をケアして《アロサウルス乗り》で《難題の予見者》を相打ちにし、第2メインに出てきた《難題の予見者》で《魔力変》を抜かれる。土地は3枚、ライフは4点。アップキープ契約誘発にスタックして《人生は続く》からの7ドロー……つながった!《土着のワーム》+《滋養の群れ》からひととおりカードを引いて《猿人の指導霊》2枚で契約を払い、ドローしてからのアタックは《四肢切断》でライフゲイン量を軽減されるも、セットランドからぴったり残り3マナ使える状態だったので走りきって勝ち。生きた心地がしないゲームだった。

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 3ゲーム目後手、これはイージーキープ。エルドラージトロン相手は2枚程度の《歪める嘆き》をケアする=《否定の契約》をサイドインするかどうかが悩ましいところだが、《否定の契約》自体が《虚空の杯》に引っかかるので信頼できないと考えてサイドインしないことにしている。そうすると3ゲーム目に先手で《歪める嘆き》を構えられると詰むのだが、後手1キルならば問題ない。通常ドローは土地だが、《魔力変》のドローが《召喚士の契約》で無事勝利。

 

■ 五回戦目 VS Super Crazy Zoo

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 1ゲーム目先手。《むかしむかし》に期待しない、を守ってマリガン。

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 ワンマリガン後。コンボパーツも土地もないのでマリガン。

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 ダブルマリガン後。さすがにこれは《むかしむかし》が土地になったとしてもチャレンジし得なので《島》《宝石鉱山》を戻す。で《むかしむかし》打ったら《アロサウルス乗り》見つかって1キル。How lucky!

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 2ゲーム目後手。1キルしてしまったせいでデッキがわからないが、相手がkanisterなので何らかのフェアデッキであろうと推測して例によって《否定の契約》と《造反者の解放》を3枚ずつサイドインしている。サイドカードはあるが、コンボ達成があまりにも遠いためマリガン。

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 ワンマリガン後、選択肢なし。

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 ダブルマリガン後、希望が見える手札。キープして《魔力変》《宝石鉱山》を戻す。相手は《通りの悪霊》サイクリング後に《ミシュラのガラクタ》でこっちのトップを見てから《草むした墓》からの《思考囲い》で《召喚士の契約》を落としてくる。ドローは《異界の進化》、《血清の幻視》を打つと《冠水樹林帯》が手札に入りつつ占術は《魔力変》《新生化》で、2枚目の手札破壊をケアして両方上。返し《タルモゴイフ》、こちらゴー、相手は《育成泥炭地》で1ドローから《突破》を打って5点アタック。エンド前《冠水樹林帯》起動で《新生化》を手札に入れ、2枚の《魔力変》と合わせて3ドローで引けたらいいなと思っていたら通常ドローで《アロサウルス乗り》引いてライフ14点で《グリセルブランド》を立て、もし7ドローしてしまうと止まった場合に《ティムールの激闘》で死にうることをケアして1枚も引かずにそのままゴー。相手は特に解答がなく勝ち!

 

 12ゲームを通じての総マリガン回数は2+5+3+4+4で何と18回。平均して1.5回マリガンしていることになる。

 だが、このデッキはそういうデッキである。ロンドンマリガンの導入後、コンボデッキのマリガン基準は明らかに変わった。そしてとりわけネオブランドがダブルマリガンでも1キルできるコンボデッキである以上、より多くの7枚を見た方が良いのだ。

 

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