だらだらブログ

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【だら草041】どうしてジャイルーダコンボに《たなびき織りの天使》を入れることにしたのか?

 

 

 

 先週のジャイルーダコンボというデッキ選択は、我ながら上手だったと思う。アブザンラリーが成果を出していたものの本格的に流行する前で、サイドボードの《墓掘りの檻》が最も少ないタイミングだったことは間違いない (ちなみに直近3トーナメント=チャレンジ2回とスーパーPTQの優勝はすべてアブザンラリーだ)。

 それはともかく、その後でゆうやんと多少の議論になったのが《たなびき織りの天使》採用の是非についてだ。

 前提として、ネオブランドにおけるそれと同様、ゲームにおいてジャイルーダを出すまでをステージ1、出した後をステージ2と定義しよう。

 私の主張は、《たなびき織りの天使》の採用は (クローンと難題のどちらを抜くかにかかわらず) そもそもステージ1の完遂率を下げてしまうのだから、「ステージ1を通過した場合」という条件付き確率の下でしか機能しないステージ2の完遂率が多少増えようと、ステージ1の完遂率の上昇による勝利貢献度の方が優先される、というものである。

 ゆうやんの主張は、そもそも《たなびき織りの天使》の採用によるステージ2におけるコンボ成功率の上昇は目を見張るものがあり、ステージ1の完遂率低下による勝率の減少を補って余りある、というものである。

 単にどちらの方がステージ1を通じたステージ2までの完遂率が高いかというだけなので確率を比較すれば済む話だが、条件が絡みすぎていて厳密に数値化することが難しく、結論を出すためには結局それぞれのデッキレシピでの統計をとるのが一番の早道だろうとは思う。当然そんなことはやってられないので、お互いに自分の主張が正しいと思うだけで議論は終わった。

 では、どうして翌日には心変わりしたように《たなびき織りの天使》を採用することにしたのか。

 理由は2点ある。まず一つは、ゆうやんが言うとおり《たなびき織りの天使》の採用によってステージ2のコンボ完遂率は確かに目覚ましく上昇すると認められたこと。このデッキは途中で《灯の分身》がめくれないと打点が増えないため、1枚目の《灯の分身》がめくれるまでは失敗できず、そのこと自体がステージ2の完遂率を下げていた。だが一人回しをしていて、《たなびき織りの天使》が《灯の分身》の5~8枚目になることは確かにステージ1での多少の不具合を看過できるほど有意に勝率に影響しそうだとわかった。《たなびき織りの天使》が1枚めくれれば、その後のクローンは《たなびき織りの天使》をコピーできるというラインは実際魅力的だった。

 そして二つ目は、実はこちらの理由の方がむしろ決定的なのだが、もし仮に《たなびき織りの天使》の採用によってステージ2の完遂率が十分上がっているというならば、その分の浮いたマージンは《クローン》を削って土地の枚数を増やすことで実はステージ1に移植できるのではないか?と気づいたからだ。

 コンボデッキにおいてスロットの削減は死活問題である。もし単純に《クローン》をそのまま《たなびき織りの天使》に置き換えるだけならば、ステージ1とステージ2の完遂率の比較になるのは変わらない。だが《たなびき織りの天使》の採用がステージ2に必要なデッキパーツを圧縮したことで、ステージ1のためのスロットが新たに生まれるとしたらどうか。

 つまり、「《たなびき織りの天使》を入れればクローンを1枚削って土地を24枚にできると気づいた」からこそ、私は自分の考えを改めたのである。

Q.どうしてジャイルーダコンボに《たなびき織りの天使》を入れることにしたのか?

A.コンボ成功率が上がったことでクローンの採用枚数を削減できることに気づいたため。

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