あけおめことよろ。寒くて全然外を歩けません。
-----------------------
アニメの話。
◎「サイバーパンク:エッジランナーズ」
去年話題になったネトフリのオリジナルアニメだけど、めちゃめちゃ良かった。ていうかまず世界観が好みだし、それを成り立たせるための細部もちゃんとしてる。そして魅力的なキャラと息もつかせぬ構成、伏線の妙。さらに作画、演出、音楽とすべてがハイクオリティであり、話題になるのも必然。このためだけにネットフリックス入った価値があった。
◎「攻殻機動隊SAC_2045 シーズン2」
ネトフリ2本目。2021年末にシーズン1の総集編映画を見て、シーズン1自体は評判があまり良くなかった割りにむしろ全然面白かったので続きが気になっていた。シーズン2は完結までだが、TV版SACとのつながりやオマージュも豊富にあり、結末含めて実に攻殻SACらしい、非常にハイクオリティなアニメだった。ファンとしては大満足です。
◎「ぼっち・ざ・ろっく!」
どこまで行っても日常アニメで無は無だけど確かに評判通りクオリティ高くて面白かった。小ネタが丁寧だし、主人公の声優も上手かったな。「リコリス・リコイル」もそうだけど、半端なストーリーよりキャラと演出の一体感が総合芸術としてアニメに求められる傾向になっていて、これについては一本記事が書けそう。わざわざ書かないけど。
2023年冬アニメはマジで見るものがないのでネトフリに入って話題作を消化するフェーズに入った。2月は「クイーンズ・ギャンビット」を見る予定。
-----------------------
音楽の話。
音楽的にはぼざろのおかげでアジカン聞きなおしたりして充実してた。最終的にはなぜか舐達麻にたどり着いたが。
転がる岩、君に朝が降る / ASIAN KUNG-FU GENERATION
I Really Want to Stay At Your House / Rosa Walton
BUDS MONTAGE / 舐達麻(prod.GREEN ASSASSIN DOLLAR)
-----------------------
読書の話。
7点 水鏡月聖「僕らは『読み』を間違える」(角川スニーカー文庫)
久しぶりに構成が上手いなと思うラノベだった。題材的にも「文学少女」シリーズを彷彿とさせる。ただラストのカタルシスは綺麗さ重視で物足りなかったのでそこさえ良ければ名作だったなという印象。。
9点 人間六度「スター・シェイカー」(早川書房)
ハヤカワSFコンテストの4年ぶりの「大賞」受賞作だとか。プロットやガジェットはラノベ的だが想像力とエモーショナルに満ちた文体やスケールの大きさがとても好みだった。SF好きには文句なくオススメ。
8点 安野貴博「サーキット・スイッチャー」(早川書房)
上と同じくハヤカワSFコンテストの優秀賞作品。車の自動運転が当たり前となった近未来社会で自動運転プログラムのエンジニア社長の誘拐事件が発生、はたして犯人の目的とは……?という話。すごく完成度が高いしすらすら読めて話の展開にも納得いったのでオススメなのは間違いないが、たぶん俺が審査員でも「スター・シェイカー」を大賞に推しただろう。それはこの作品の力量不足とかではなくて、この作品なら「ハヤカワSFコンテストでなくても」何らかの賞はとるだろうな、と想像されたからだ。想像力による興奮、という意味では少し、ただそれでも確実に「スター・シェイカー」には及ばなかった。
3冊。エモーショナルなSFはやっぱり良いね。
-----------------------
2023年は完全に終わってるゴミ部屋の掃除が目標かな……。
◇
Today's Tune