だらだらブログ

なんかゴミです。

【だら草057】禁止改定後のネオブランド

 

 モダン環境、大激変。

 《神秘の聖域》については長らく禁止して欲しいと思っていたため大歓迎であり、《死者の原野》も《自然の怒りのタイタン、ウーロ》も禁止に対して異存はない (《ティボルトの計略》は少し残念とはいえクソゲーなのでやむをえないところではある) が、問題は《猿人の指導霊》の禁止である。

f:id:atsushi-ito56:20210216201845j:plain

 なぜなら、これによって私がメインで使用していた「ネオブランド」「スパイ」「アドグレイス」はそのすべてが大きすぎる打撃を受けることとなってしまったからだ。

 さて、そんなわけで今回は禁止改定後のネオブランドについて考えてみよう。

 「改定後も何も、《猿人の指導霊》がなくなったらデッキ完全崩壊では???🤔🤔🤔」と思われるかもしれない。だが、なんとネオブランドはまだ生きていたのである。まずリストはこちら。

f:id:atsushi-ito56:20210216194334j:plain

 《猿人の指導霊》の代用を務めることになったのは、《モックス・アンバー》と《バネ葉の太鼓》である。

f:id:atsushi-ito56:20210216201900j:plainf:id:atsushi-ito56:20210216201913j:plain

 《モックス・アンバー》は《グリセルブランド》着地後なら全くの無から (黒) が捻出できるので、これで3マナを作り、うち1つを《バネ葉の太鼓》で (青) へと変換すれば従来通り《研究室の偏執狂》がプレイできるというわけである。なお、《モックス・アンバー》は4枚入っているが《研究室の偏執狂》には《バネ葉の太鼓》も含めて3マナしか使わないので、《バネ葉の太鼓》から (緑) を出して《魔力変》を挟んでおけば《人生は続く》も問題なくプレイすることができる。

 だが、4枚だったスロットを5枚に増やした程度の軽微な損害で無事《猿人の指導霊》を代用することができたとはいっても、さすがにすべてが従来通りというわけでもなく、やはりデッキパワーとしては以前よりも明確に低下したと評価せざるをえない。

 その理由が以下の2点だ。

■ 1. 始動率の低下

 《猿人の指導霊》の強みは、フィニッシュパーツでありながら始動パーツも兼ねていたという点にあった。

 アドグレイスにおける《猿人の指導霊》を想起するとわかりやすいが、《猿人の指導霊》の場合は「フィニッシュには追加3マナが必要だがデッキ内に4枚入っているため、1枚はコンボ始動に使ってしまっても問題ない」というシチュエーションが多々発生していたのである。

 ネオブランドも、たとえば初手に《絡み森の大長》《猿人の指導霊》《魔力変》《新生化》《アロサウルス乗り》+緑のカードとあってギリギリ始動できるというようなシチュエーションが存在した。また、《異界の進化》が3マナと重いところ、《猿人の指導霊》があれば2ターン目始動の可能性ができるということで重さを軽減してくれてもいた。

 これに対し、《モックス・アンバー》は《グリセルブランド》着地後にしかマナが出ないため、コンボ始動の助けには一切ならない。したがってこの変更が始動率の低下につながることは明白である。

■ 2. 完走率の低下

 《猿人の指導霊》の強みは他にも、「赤マナを《魔力変》で変換できる」という点にもあった。

 これに対しこのデッキの《モックス・アンバー》は黒マナしか生成できないため、「《グリセルブランド》着地後のステージ2の途中で《魔力変》を途中で挟んで《滋養の群れ》を探しにいく」という動きが、1枚の《バネ葉の太鼓》をたまたま引き込んでいない限りとれないことになる。

 すなわち、この変更が完走率の低下を招くであろうことは間違いない。

 ……と、デッキパワー低下の主な理由を見てきたが、他にも「《虚空の杯》や《石のような静寂》で止まる」「素出しで打点 or チャンプブロッカーにできない」「《否定の契約》の契約コストを無理矢理払う動きがとれない」などなど、このデッキにおける《モックス・アンバー》は《猿人の指導霊》の下位互換であり、しかもその間にはどうにも埋めがたい差があるという事実は否めない。

 もともとあまり実用的とは言いがたいデッキだったネオブランドがさらに弱体化してしまったことで、むしろ生殺しで余計に苦しいという思いを抱く方もいることだろう。

 だが唯一の希望として、《否定の力》を採用したデッキが環境のトップだった前環境に比べれば、メタゲーム内における相対的なポジションは上がっている可能性もある。禁止改定に腐らず刃を研いでおくことで、しかるべき時に爆発的な活躍を見せられるようにしておくというのがローグデッキ使いとして今できる最大限の意地の張り方なのではないだろうか……というところで、今回は終わりにしたい。新環境での使用感が蓄積したら、また記事を書くかもしれない。

            ◇

 Today's Tune

 Eve × suis from ヨルシカ「平行線」

https://www.youtube.com/watch?v=lxw4Y8qzq4w

【オタステ】オタクステーション(2021年1月分)

 

 あけおめです。

-----------------------

 アニメの話。

◎「無職転生異世界行ったら本気だす~」
 原作のなろう小説は読んでないが、それでも一目見てわかるくらいクオリティが高すぎて圧倒的覇権。

◎「進撃の巨人 Final Season」
 結構ペース早いけどそれでも最後まで映像化できるのか不安はあるが、こちらもクオリティ高杉なので見得。

◎「呪術廻戦」
 これもクオリティ結構高い。というか力の入れるべきところと抜くべきところとのメリハリがうまい。あとOPのブギウギが格好良い。

◎「ゆるキャン2」
 癒し。

◎「Re:ゼロから始める異世界生活 2nd Season」
 これもクオリティ高けぇーんだ。話としてはいつまで聖域やってんだって部分はあるが。いつになるかわからんけど五章もぜひ映像化して欲しいね。

 あとは評判良いので「SK∞」「ワンダーエッグ・プライオリティ」はどこかで一気見したい。「バック・アロウ」は面白いっていう評判が聞こえてきたら見るかも。あとひぐらし新作も面白そうだけど追ってないな。アマプラも1.5倍速で見れたらいいんだが……。

-----------------------

 音楽の話。

 音楽的には割と充実していた。髭男はあまり聴いていなかったけど「Laughter」は名曲。


オンリー / 大原ゆい子


Laughter / Official髭男dism


I LOVE... / Official髭男dism


躍動 / 坂本真綾


逆光 / 坂本真綾

-----------------------

 読書の話。

 7点 月村了衛「槐」(光文社文庫
学生がキャンプ場でテロ的なものに巻き込まれるも、実はその場には偶然第三者として伝説のテロリストがいたのだった……的なサバイバルアクション。色々とご都合主義的ではあるが、エンタメとして普通に楽しめた。

 8点 月村了衛「機龍警察 -狼眼殺手-」(ハヤカワ・ミステリワールド)
「機龍警察」シリーズの6作目。シリーズを通した「敵」の正体がかなり明らかになる。また、中国のスパイとの攻防はかなりリアリティがあり、異なる技術を焦点とした似たようなやりとりが現実で行われていてもおかしくはない。「未亡旅団」が城木・由起谷のエピソードだとすると、今回の主人公は実質緑かな。全然関係ないけどこのサブタイトルは「ノワール」の「冷眼殺手」を想起させるね。

 6点 入間人間「エンドブルー」(電撃文庫
「クロクロクロック」と「少女妄想中」の後日談にあたる百合短編集。それ以上でもそれ以下でもない。

 6点 川上稔川上稔短編集 パワーワード尊い話がハッピーエンドで五本入り1、2」(電撃文庫
カクヨムで連載していた短編集をまとめたもの。好みのエモいやつは前回のラブ系短編集に大体入ってたので個人的にはちょっと出涸らし感がある。まあ川上稔の文章が読めて最低限満足ではあるけれど。

 5冊。機龍警察っぽいやつもっと読みたいけど、麻生幾とかになるのかな。前に一冊読んだやつは結構面白かった気がするから、掘ってみるかもみないかも。

-----------------------

 とりあえずカルドハイムのリミテッドを極めるか。

 

            ◇

 Today's Tune

 坂本真綾「躍動」

https://www.youtube.com/watch?v=xJwrxGy_CpE

【だら草056】BO1スタンダード版ティボルトの計略コンボ

 

f:id:atsushi-ito56:20210131173320j:plain

 さて、今回はBO1スタンダードにおける《ティボルトの計略》コンボを突き詰めていこう。

 スタンダードには「続唱」なんていう便利なキーワード能力は存在しないので、0マナのカードである《トーモッドの墓所》もしくは《石とぐろの海蛇》に自ら《ティボルトの計略》をぶち当て、もう片方の0マナカードと《ティボルトの計略》の計7枚がめくれないことを祈ってガチャを引くというのが、実現可能な中で最も上ブレが高いコンセプトとなる。

 この際、当たりは多ければ多いほど7枚のアウツがめくれる確率は低くなるので、この構成を採用する以上は土地の枚数は最低限度に絞らざるをえないが、他方でスタンダードのカードプールではたとえ2ターン目に着地したとしても絶対勝てるというほどの決定打になりうるカードはそう多くはないこともあり、「うっかりめくれて勝てるカードの範囲で」「土地2枚を引ける確率を害しない程度」というラインで切り札級スペル28枚を詰め込んだのが冒頭の画像の構成である。これならざっくり7/35≒20%で失敗になるので、外しても「5分の1引いちゃったか」と納得はしやすいだろう。

 というわけで、まずは個々の切り札カードたちの採用理由を見ていこう。

f:id:atsushi-ito56:20210131184824j:plainf:id:atsushi-ito56:20210131184835j:plain

 2ターン目にめくれたらほぼ勝つカード。《発生の根本原理》はめくれ次第だが、《精霊龍、ウギン》+αなど複数枚の切り札がめくれることもあり、どんな相手に対してもどんなターンからでも逆転しうるという夢がある。他方、《出現の根本原理》は逆転要素は少ないが、その分マウント力は極めて高い。《キオーラ、海神を打ち倒す》《樹の神、エシカ》《ニクス咲きの古きもの》の3種を提示すると大抵キオーラが戻されるので、エシカを裏面で設置して対処要求パーマネント二面という盤面を確定で作れる。

f:id:atsushi-ito56:20210131184805j:plain

 2ターン目にめくれたら大体勝つカード。相手に忠誠度を削る手段がなければ最速4ターン目に奥義してゲームが壊れるので相手がすぐ爆発する。ただしタフネスが高い緑系のアグロには結構突破される。

f:id:atsushi-ito56:20210131185043j:plain

 2ターン目にめくれたら大体勝つカード。トークンクソデカ《新緑の魔力》。隙があるのは一瞬だけですぐ破壊不能になれるようになるし、なぜか土地も縛れるので詰みが作りやすい。相手がすぐ爆発する

f:id:atsushi-ito56:20210131185028j:plain

 2ターン目にめくれたら大体勝つカード。何か逆転できそうな動きを見せるとそのパーマネントがパクられるし、動かなかったら動かなかったで土地がパクられるので詰んでいる。相手がすぐ爆発する

f:id:atsushi-ito56:20210131185138j:plainf:id:atsushi-ito56:20210131185147j:plain

 2ターン目にめくれたらまあまあ勝つカード。ターンが続く限り《精霊龍、ウギン》や《星界の海蛇、コーマ》を延々と引っ張ってこれるのが強みだが、ランダムなので《石とぐろの海蛇》や《樹の神、エシカ》自身がめくれ続けて間に合わずに負けることもしばしば。《ティボルトの計略》《出現の根本原理》だと「カードをマナコストを支払うことなく唱える」ので裏面で設置できる。ただし《発生の根本原理》だと両面土地と同様に表面でしか出せないのに注意。たまに《樹の神、エシカ》素出しから白マナを供給して裏面を素でプレイすることも。

f:id:atsushi-ito56:20210131185218j:plainf:id:atsushi-ito56:20210131192740j:plain

 めくれても勝たないカード。めくれて除去されると自分が爆発する。とはいえ《出現の根本原理》を切り札として採用する関係上、単色の切り札の3種類目が必要なので、どの道何らかの妥協カードを入れる必要がある。この部分を《彩色の宇宙儀》+《黄金架のドラゴン》などにする人も多い。除去されない前提で次のターンの7マナアクションを目指すなら3枚目の土地が必要になるのは一緒なので、エシカを増量したこともありうっかり3→5→7的な動きを狙って素出ししやすい《黄金架のドラゴン》に差し替えてもいいかもしれない。

f:id:atsushi-ito56:20210131192435j:plain

 土地構成については、「2ターン目までに場に並べる2枚の土地のうち最低1枚は占術土地であって欲しい」ので20枚のうちの半分の10枚採用。その上で「どの2枚の組み合わせで引いても《ティボルトの計略》が唱えられる」ことを最優先にした。なおこの条件だと1枚だけなら赤が出ない土地が混ざっても問題なく、デッキ全体で青と緑の要求が若干高いので、1枚だけ《神秘の神殿》を採用している。

f:id:atsushi-ito56:20210131192928j:plain

 最後にマリガン基準について。このデッキは4枚しか入っていない《ティボルトの計略》を最優先で引き込む必要があるので、《ティボルトの計略》がない手札は絶対にキープしないというのがまず前提としてある。《ティボルトの計略》がなければ先手は5マリ、後手は6マリまでした方が良い。

 その上で「コンボパーツ両方揃って土地1枚」はキープなので、ラインになるのは「《ティボルトの計略》含みでマリガンするパターンはあるか、あるかとすればどのラインか」になるわけだが、これについては体感的に「7枚、土地2枚のうち1枚以上が占術土地ならキープ、占術土地がなければマリガン」「ワンマリガン以降は《ティボルトの計略》+土地2枚ならその土地が何であろうとキープ」くらいかなぁと考えている。ただもしかするとダブマリくらいまでは良形を追った方がいいかもしれない。

 いずれにせよこちらの記事によれば《ティボルトの計略》だけならマリガン5回までで95%見つかるようなので、あとは死ぬ気 (と占術) で0マナカードと土地2枚を引っ張ってこよう。

 さて、こんな感じで超真面目に擦ってきたわけだが……。

f:id:atsushi-ito56:20210131173615j:plain

 プラチナ帯までのBO1での勝率はガチの50%ということで、残念ながらサイコロ振ってるのと何も変わらないデッキという結論になってしまった。

 170ゲーム480分は1ゲーム平均3分弱で終わってる計算 (※0マナや《ティボルトの計略》がめくれると自分が爆発して1分で終わるので) という超お手軽さがウリなのと、配信映えはするので配信者の方はぜひ使ってみてください。

            ◇

 Today's Tune

 Official髭男dism「I LOVE...」

https://www.youtube.com/watch?v=bt8wNQJaKAk

【だら草055】モダン版ティボルトの計略コンボ

 

f:id:atsushi-ito56:20210128180758j:plain

 ↑のyamakillerのツイートに触発され、自分でも作ってみることにした。

 回し方としては、まずはマリガンで《暴力的な突発》を探す。その上で3ターン目に唱えると、2マナ以下のカードが《ティボルトの計略》しか入っていないため確実にめくれ、そのまま唱えて「続唱」スペルを打ち消すことができる。これにより《引き裂かれし永劫、エムラクール》が確定でめくれる (《ティボルトの計略》の効果で打ち消した《暴力的な突発》自体はめくれない) ので3ターン目召喚が可能となる。

 固定パーツは《ティボルトの計略》1枚と《暴力的な突発》《引き裂かれし永劫、エムラクール》が4枚ずつ、あと残り51枚が土地であることも固定 (エムラが4枚である必要は実はないが、サイド後に土地以外のカードを追加するプランならどの道サイド後もエムラも4枚にし得なので、サイドのスロットを空けるために4枚にしている)。

 なので、「3ターン目に赤緑の組み合わせが事故らず出る」というマナベースを最低限守りつつ、土地だけでコンボ達成に寄与する工夫は最大限しなければならない。

f:id:atsushi-ito56:20210128161201j:plain

 《宝石の洞窟。モダンには《古えの墳墓》などの2マナ出る土地は (《雲を守る山、雲帯岳》を除いて) 存在しないので、《暴力的な突発》を唱えられるのは基本的には3ターン目になる。《宝石の洞窟》はそんな基本ターンを唯一覆せる可能性があるのでフル採用。どうせキープハンドは余計な土地に溢れている。

f:id:atsushi-ito56:20210128161224j:plain

 《ネファリアのアカデミー》。yamakillerも採用していたが、土地をセットするだけで《思考囲い》をケアできるので入れ得。3ターン目の《暴力的な突発》は無色マナ1つを含むので、無色土地を1枚セットする余裕がある。

f:id:atsushi-ito56:20210128173905j:plainf:id:atsushi-ito56:20210128163950j:plainf:id:atsushi-ito56:20210128174958j:plain

 《隠れた茂み》《忘れられた洞窟》《平穏な茂み》。《暴力的な突発》はどの道マリガンで探すが、《血清の粉末》が使えない分ヴィンテージの《Bazaar of Baghdad》よりも見つからないので、余分な土地は少しでもドローに変換したい。また、サイド後はドローが重宝する (脳内)。

f:id:atsushi-ito56:20210128180636j:plainf:id:atsushi-ito56:20210128161552j:plainf:id:atsushi-ito56:20210128174119j:plain

 《カルニの庭》《ザルファーの虚空》《爆発域》。3ターン目は《暴力的な突発》を唱える前提なので無色土地はどれか1枚しか置けないが、対戦相手やシチュエーションによってどれが有効かは異なりうるため、全力で入れている。ただどれかは《光輝の泉》の方が良い可能性もある。

 その他の土地は「ダメージを食らわないこと」を優先。

f:id:atsushi-ito56:20210128175209j:plainf:id:atsushi-ito56:20210128175242j:plainf:id:atsushi-ito56:20210128180459j:plain

 サイドボード後については、サブプランとして素引きしてもめくれても問題ない《裂け目の突破》を採用。その際サイドインした余計なカードでどうしても《ティボルトの計略》の成功率が減ってしまうのを水増しするために、追加の当たりとして《無限に廻るもの、ウラモグ》を同時にサイドインする構造になっている。ただ100%エアプでこれが機能するかはわからないので、他のデッキビルダーたちの研究が待たれる。《カルニの庭》+《ドライアドの東屋》+《異形化》もありかもしれない。

            ◇

 Today's Tune

 Official髭男dism「Laughter」

https://www.youtube.com/watch?v=kff_DXor7jc

【だら草054】カルドハイム注目カード

 

 さて今回は、カードリストが出た「カルドハイム」の中から、主にパイオニアやモダン視点で活躍する可能性があるカードをいくつかピックアップしたので、そちらを見ていこうと思う。

 ちなみに前回の「ゼンディカーの夜明け」では《創造の座、オムナス》も《スカイクレイブの災い魔》も《マグマの媒介者》も全部余裕でスルーしていたのであくまで参考程度にとどめてもらえると幸いだ。

f:id:atsushi-ito56:20210123185534p:plain

 スタンダードに《栄光の頌歌》が存在しているのに全く使われていないという現状は少し寂しいものがあるが、種族を揃える必要があるとはいえ《清浄の名誉》以来の2マナの恒久的全体強化ならば活躍の機会もあるのではないか。といってもこれを使うような真っ当なビートダウンが通用するのはスタンダードかせいぜいヒストリックに限られるだろうが。

f:id:atsushi-ito56:20210123185829p:plain

 「予顕」が必要でかつ4マナ以下限定とはいえ、呪文のコピーが1マナでできるのは破格。《嵐の伝導者、ラル》コンボにおける《二倍詠唱》の代わりになるか。

f:id:atsushi-ito56:20210123185849p:plain

 戦場に巨人を用意する必要があるとはいえ、墓地にこいつを落としておくだけで恒久的なダメージが入るというのは面白い。場持ちがいい巨人や多相と合わせたコントロールができるかもしれない。《変わり谷》だと誘発しないのには注意。

f:id:atsushi-ito56:20210123185902p:plain

 《予想外の結果》!?《予想外の結果》じゃないか!!これ単品ではダメな点がネックだが、「続唱」との相性は言わずもがなだし、色々と楽しそうなことができそう。

f:id:atsushi-ito56:20210123185914p:plain

 2ターン目にこれ→3ターン目にマナ加速系置き物→4ターン目に4マナパーマネント+5マナパーマネントと動けるだけでもなかなかすごそうだが、力線と組み合わせて3ターン目に5マナを踏み倒すなど、悪さもできそうな気配はある。あと《アロサウルス乗り》と一緒に出すと3ターン目に《グリセルブランド》が手札から出せます(既に1ターン目に山札から出せるのでどうでもいい)

f:id:atsushi-ito56:20210123185942p:plain

 《出産の殻》!《出産の殻》じゃないか!!とはいえクリーチャータイプ縛りはなかなかきつそう。起動元のクリーチャーのコスト参照するのに起動コストが1マナ増えてるのも地味に痛い。2マナクリーチャーと3マナクリーチャーだけでできる、同一種族内で完結する無限コンボ……って、そんなんあったら秒で禁止だわな。

f:id:atsushi-ito56:20210123185705p:plainf:id:atsushi-ito56:20210123190043p:plain

 地味に《自然の怒りのタイタン、ウーロ》や《死の飢えのタイタン、クロクサ》を咎められるカード。ぶち抜かれて除去持ってなかったら3ターン目に変身されて殴られてゲームが終わる。それ以外の機能はあまり思いつかないが、実際相手にしたらかなりいやらしそうではある。

f:id:atsushi-ito56:20210123185755p:plainf:id:atsushi-ito56:20210123190104p:plain

 ストームしてくださいと言わんばかりのカード。モダンのストームは既に完成されてるので役割がなさそうだが、パイオニアより上なら何かできそう。

 両面土地は言うまでもなく強いので省略。上から下までざっと一周しただけなので見落としもあるかもだが、総評としては少なくともモダンに影響を与えるほどのカードはないように見える。他方でパイオニアは今までなかった組み合わせの両面土地が出るので、とりあえず青白スピリットは超絶強化、赤黒もなんか強いアグロができそう。あとはなんか全般的にやたらテキストが長く感じたな。氷雪とか巨人とか条件があるカードが多いので、リミテッドは複雑そう。

            ◇

 Today's Tune

 大原ゆい子「オンリー」

https://www.youtube.com/watch?v=ebaaWokWIo4

【オタステ】オタクステーション(2020年12月分)

 

 Limited Showcase Qualifier3没はかなり応えた。年明けのOpenでリベンジしたいなー。

-----------------------

 アニメの話。

◎「呪術廻戦」
 安定。ただ「懐玉」からが面白いところだけどさすがにそこまではいかないな。

◎「魔法科高校の劣等生 来訪者編」
 はいはいお兄様お兄様(先月と一緒)。

◎「安達としまむら
 素晴らしい百合アニメでした。それ以上言うことはないな。

◎「神様になった日」
 ようやく面白くなるかなと思われた10話の展開が期待したほどではなかったので11話以降見てない。

 2020年のアニメ総括としては、とにかく「id:INVADED イド:インヴェイデッド」一強だった。これだけ5年に1本クラスのアニメで、他は全く見る必要がなかった。こういうのを見るためにアニメを見てると思えば報われた気持ちになれる。

 ちなみに2021年冬アニメに関しては、「ゆるキャン」「リゼロ」のような安定の続きもの以外ではガチで見たいものがない。そもそも女性向けが多すぎるし、「弱キャラ友崎くん」は原作そこそこ面白かったけどアニメはクオリティ微妙そう。「蜘蛛ですが何か?」は原作の序盤で脱落したし。「ワンダーエッグ・プライオリティ」だけ1話くらい見ようかな?という程度。

-----------------------

 音楽の話。

 今月も音楽的には不作だった。


蒼のワルツ / Eve


あの娘シークレット / Eve

 2020年の音楽総括としては「ずっと真夜中でいいのに。」「Eve」「Sawano Hiroyuki」しかほとんど聞いていないと言っていい。月によっては「さユり」「米津玄師」「BUMP OF CHICKEN」ばっか集中的に聞いてたりもしたけど。ベストソングは以下の5つかな。


ねじこ / さユり


お勉強しといてよ / ずっと真夜中でいいのに。


BELONG / SawanoHiroyuki[nZk]:Yosh


ANIMA / ReoNa


アカシア / BUMP OF CHICKEN

-----------------------

 読書の話。

 7点 陸秋槎「文学少女対数学少女」(ハヤカワ・ミステリ文庫)
「雪が白いとき、かつそのときにかぎり」の作者が書く連作短編。百合好きかつミステリ好きにはたまらないモチーフとテーマ。公理系を導入して推理するっていう形は古野まほろもそうだが、書くの超大変だと思う。その割に絶対理解されないから労力に見合ってない気がするけど、間違いなくネクストレベル。ただ読み味が優れているというわけでは決してないので、こういうテーマが好きかどうかという点で人は選びそう。

 9点 月村了衛「機龍警察 -暗黒市場-(上)(下)」(ハヤカワ文庫)
ノワール」の月村了衛が描くミリタリー×ロボアクションの大人気シリーズ「機龍警察」の3作目。単行本は大分前に出てたけど文庫化したら読もうと思って忘れていて、電子書籍の時代になったからもう文庫化を待つ意味もないのだが、ちょうど今月文庫化したので読んだ。いやこれは最高傑作だわ。常に緊張感たっぷりの描写、上巻の回想から下巻のアクションパートまで伏線をきっちり回収しきる構成、どれをとっても超一流。久しぶりにめっちゃ面白い小説が読めたなー。ちなみに過去のオタステを確認したわけではないけど、記憶をたどる限り「機龍警察」は1作目が7点、2作目が8点くらいの面白さだった気がする。

 6点 石田リンネ「十三歳の誕生日、皇后になりました。」(ビーズログ文庫
TwitterのTLで勧められてたから読んでみたやつ。よくあるファンタジー中国×王宮×日常ミステリもの。ロリ主人公が可愛い。まあそれだけ。

 8点 月村了衛「機龍警察 -未亡旅団-」(ハヤカワ文庫)
「機龍警察」の4作目。姿、ライザ、ユーリとそれぞれの龍機兵搭乗者にピックアップしたこれまでと異なり、今回は特捜のメンバーである由起谷と城木に焦点が当たる。テーマはチェチェンとテロ。難しいテーマであることは参考文献の量からも察せられるし、途中までは緊張感あふれる展開がかなり楽しめた。ただ終盤の戦いと話全体の決着の仕方はさすがに↑の暗黒市場には及ばなかったな。

 7点 月村了衛「機龍警察 -火宅-」(ハヤカワ文庫)
「機龍警察」シリーズの短編集。このシリーズの白眉はシナリオを通じて敵の正体や目的が徐々に明らかになっていく緊張感と、登場人物たちの主義思想や過去のトラウマが戦闘シーンに綺麗に織り交ぜられカタルシスに発展する爽快感にある。なので短編集という形式ではその長所が発揮されず、ありがちな警察ものとそこまで変わらないかなという印象。まあここまでシリーズを追っていればそれでも満足度は十分だが。

 6冊。今月は「機龍警察」のおかげで小説的には充実していた。

1月 14冊
2月 16冊
3月 1冊
4月 2冊
5月 1冊
6月 4冊
7月 3冊
8月 3冊
9月 2冊
10月 4冊
11月 2冊
12月 6冊

 58冊。年の始めあたりはハイペースだったが、移動がなくなったのとマンガの方がスマホで読むのに適していることに気づいてしまったことで、かなりの時間をマンガに取られた1年だった。

2011年 101冊
2012年 104冊
2013年 71冊
2014年 52冊
2015年 64冊
2016年 68冊
2017年 56冊
2018年 31冊
2019年 58冊
2020年 58冊

 まあ50冊読んでればいいでしょう。今年のベストリードは「ゲームの王国」「りゅうおうのおしごと!12」「機龍警察 -暗黒市場-」の3つ。2021年もあまりマンガに侵食されないようにしつつ、50冊くらいで年に3冊程度の9点が見つかればいいな。

-----------------------

 その他。

 最近はいい加減Vtuberにも飽きたので「Among Us」と「マーダーミステリーJ」のプレイ動画を見てる。

 7月末時点で80kgあった体重に危機感を覚えて始めたダイエットは、とりあえず70kgまで来た。ただし食事制限と代わりに酒ばっか飲んでるのであまり健康的な痩せ方ではない。

 マンガはKindleで無限に買いまくって、面白いものをたくさん読んだ。「雑誌で読みたい!」と思えるほどのはなかったから基本的に単行本でしか読まないし微妙なのもいっぱい読んだけど、「呪術廻戦」「チェンソーマン」など鉄板モノに出会えたので総合的には読んでよかった寄り。ただ話題になったもので好みのジャンルのは大体読んだので、今後の新規開拓は確率低そうだなとも思う。

-----------------------

 というわけで今年もお世話になりました。2021年はそろそろ生放送でもするか……。

 

            ◇

 Today's Tune

 Eve「蒼のワルツ」

https://www.youtube.com/watch?v=pyDCubgU57g

【オタステ】オタクステーション(2020年11月分)

 

 今月は全然MO起動しなかったため、更新する材料がなかった。

-----------------------

 アニメの話。

◎「呪術廻戦」
 クオリティ高くて普通に見れるね。けどアニメはどこで終わるんだろこれ。

◎「魔法科高校の劣等生 来訪者編」
 はいはいお兄様お兄様。

◎「安達としまむら
 癒し。しかし冷静に安達は頭がおかしいな。

◎「神様になった日」
 1~4話が苦痛だったけど5話が結構良くて、とはいえそれでも惰性で見てたらようやく話が動いてきた。ただ仮に後半クソ面白くなったとしても人には勧められないくらい前半がきついので名作にはなりえない気がする。1ヶ月後のオレが何て言ってるか楽しみだ。

-----------------------

 音楽の話。

 今月は収穫が少なかった。「君という神話」はいつも通り良曲だが。


まほう feat.理芽 / 花譜


Circle of Karma / FUZI × MAAS


君という神話 / やなぎなぎ

-----------------------

 読書の話。

 7点 劉慈欣「三体Ⅱ(下)」(早川書房
いきなり話が未来に飛んでいよいよ三体世界と対決というところ。解決の仕方が若干消化不良だったけど、久しぶりの真っ当なSFで満足はした。

 7点 不手折家「亡びの国の征服者Ⅰ」(オーバーラップノベルス
「なろう」で人気だったらしい小説の書籍化。テンプレ通りのありきたりな異世界転生ものだが世界観描写がしっかりしていて楽しく読めた。さすがに実績があるとクオリティが違う。

 2冊。それよりマジでマンガの量がやばい。

-----------------------

 単純に飯を減らすのは体調が悪くなりがちだったので朝だけちゃんと食うようにしたら調子良いしまた体重も減り始めた。このままあと5kgくらいいきたい(でも鶏千には行く)

 

            ◇

 Today's Tune

 花譜「まほう feat.理芽」

https://www.youtube.com/watch?v=g8NbvGE8w6s